今年も6月11日(日)から「かさおか創業塾」(笠岡商工会議所様主催)で講師を務めさせていただきますが、同塾では毎年様々なバックボーンや動機をお持ちの方が参加されます。
年内でのお店のオープンを目指し、すでに事業計画まで綿密に計画されている方もいれば、「何となく興味が湧いて。。」と漠然とした状態で参加される方もいます。
私が創業塾で心がけていることは、上記のような「創業に至る全ての段階の方」に対して、「基本的な経営知識を自分で応用できるようになる」よう、講義や実習を工夫することです。そのため、時には一見ビジネスに関係ない(ように思える)事例を紹介したり、非常に制約のある条件下でアイデアを競いあう企画実習を盛り込んだりしています。(これが毎年かなり盛り上がります。^^)
民間企業も含めて、毎年様々な団体が全国各地で「創業塾(起業塾)」を実施しており、中には参加費用が数十万〜数百万(!!)のものもあるようですが、とりわけ「まだ動機が漠然としている方」や「経済的な不安がある方」は、まずは地元の商工会や商工会議所が開催している創業塾を受講されることをお勧めします。その理由は、とにかく受講料がリーズナブル(大体5000円〜10000円程度)なこと、4〜5日間(回)で経営の基本を学べることにあります。1日(回)6時間のパターンが多いので、1万円出したとしても、5日間受講すれば1時間約333円で経営ノウハウが学べることになります。
率直に言えば、どの創業塾も大体ある程度構成が決まっていて、違いは講師(のキャラクター、細かいネタ、プレゼンの善し悪し)ぐらいしかありません。もちろん、“お高い”創業塾は情報の幅広さ(というよりは逆に専門性の高さかもしれませんね)が圧倒的なのかもしれませんが。。。
何れにしても“投資リスク”を減らすためにも、まずは値ごろな(=身の丈にあった)「創業塾」の活用をお勧めします。
ちなみに、創業塾を受講したからといって「必ずビジネスを始めなければならない!」と思う必要は全くありません。塾を受講してみて「やっぱり自分に経営はムリだ」と気づくことは、自身の人生はもちろん家族・社会への影響を考えるととても大事なことだと思います。
また、実際に創業しなくても、経営の考え方はいろんな場面で応用できますので、その意味でも塾で得た知識は無駄にならないと断言しておきます。